ウエスト西の「ドンちゃんに愛されたい!」

パチンコ・パチスロを256倍楽しむお話し!

パチンコやパチスロのお話しを書いています。店側の視点からのお話しや、簡単な初心者向けの知識まで幅広く載せていきます。




怪しいお客・怪しい店員【2】

 

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□□□ お客さんと店員のあだ名

 

 みなさんにはあだ名はありますか?家庭や職場で親しみを込めて呼ばれる愛称がある方も多いと思います。一方本人が知らないうちに思いもよらないあだ名で呼ばれている場合もあります。名前をもじるだけならいざしらず本人の性格や身体的な特徴を取り入れた本人に決して知らせられないあだ名もたくさんあります。憎い上司や性格が悪い嫌われ者がこのあだ名を付けられることが多いですね。パチンコ店においても同様にお客さんにあだ名を付けてしまうことがあります。接客業の観点からは、仲間内であだ名を用いてお客さんを呼ぶことはいけないことですがよほどお客さんと仲が良くない限り本名を知りえないのであだ名で呼んでしまうことがあります。従業員同士で特定のお客さんを呼ぶ場合「昨日海物語の1番台を13:00から遊技していたお客様がタバコを忘れていきました。次回来店したらタバコをお返ししましょう」という会話より共通認識のあだ名があれば例えば「黄色帽子の常連さん」と言うだけですべてのスタッフが瞬時にその人物を特定できるので効率的とも言えます。逆にお客さんも店員にあだ名を付けて呼んでいます。「メガネ」だったり「坊主頭」だったり見た目でわかりやすいあだ名を付けていると思いますがお客さんにとってもあだ名をつけることで店員の区別をつけられるので便利なのだと思います。実際にどのようなあだ名が付けられているのか一度聞いてみたいですね。

 

  • 店員はお客さんにあだ名を付けている
  • お客さんも店員にあだ名を付けている
  • 良いことではないが個人を認識するには非常に便利

 

 

□□□ 国語の先生

 

 年齢は70を超えていたと思いますが背筋もピンと伸びていて、髪も白髪ではあるもののしっかりと生え揃っていて整髪料でいつもきれいに七三に分けられていました。若干歩くスピードは遅かったのですが理知的な顔立、はっきりとした言葉遣いからいつのまにか「先生」とあだ名を付けられていました。その後別の常連客で「体育の先生」も登場したのでこちらの老齢の常連客は「国語の先生」と呼ばれるようになりました。

 「国語の先生」は海物語の常連客で週に5~6回、午前11時ころに入店して16時くらいまで遊技した後タクシーで帰宅するというパターンで楽しんでいました。ボタンを連打するでもなく魚群を呼び込むかのようなガラスを手で撫でる仕草もしないめずらしいタイプのお客で他の常連客とのコミュニケーションも少ないようでした。負けが込んでも普段と変わらず穏やかで中身も見た目も紳士的でした。従業員の間にあだ名が浸透して半年くらい経ってでしょうか、いつもの通り開店から1時間ほど経過したころに入店してきました。ただいつもと違ったのは両手に寿司桶を抱えていたのです。いつも従業員のみんなにお世話になっているからお礼がしたくいつも通っている寿司屋さんに頼んで握ってもらったとのことでした。基本的にお客さんから金品は受け取れないことになっているのですが寿司は生もののため受け取らなかった場合すぐに腐って駄目になってしまいます。今回だけ遠慮なくいただきますがこれが最初で最後にしてくださいと丁寧にお伝えしたのです。その日出勤をしていたスタッフでありがたくいただき、回る寿司とは別物の寿司に舌鼓を打ったのです。

 それからさらに1ヶ月過ぎた頃でしょうか。先生は変わらず週に5~6回のペースで来店していたのですがある日、大きめの紙袋を手に現れたのです。「いつもお世話になっているからあんたにもらってほしいんだよね」と、直接私にその紙袋を渡そうとするのです「これは価値のあるものではないからもらってくれないかな」

 中を除くと2頭の牛が入っていました。大小の親子に見立てた張り子の牛、赤べこが入っていたのです。聞くと先生が趣味で作った赤べこでこのまま受け取らないのも無粋だと思い社内ルールには反するものの私はいただくことにしました。赤と黒できれいに彩色されニスを塗られてピカピカ光っている赤べこはとてもかわいらしいものでした。さっそく事務所の棚に飾りたまに指で触って頭を揺らしてあげていました。

 赤べこをいただいたその年の夏、暑さの厳しい日が2週間ほど続きました。その暑さのせいかはわかりませんが先生が来ない日が続き、いままでの来店頻度から考えて病気にでもなったのかなと私は思っていました。結局その後一度も海物語を遊技する先生を見かけることはありませんでした。しばらくして私はその店から異動になり現在で10年ほどが過ぎました。いまだに赤べこはお店の棚に飾られていますが頭を揺らしてくれる人も、そこに赤べこが置いてある理由を知っている人も、もういません。

 

 タイトルとは違い怪しいお客ではありませんが記憶に残っている人物について書いてみました。最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

それでは、また。

 

 今後も当たり前の常識から、意外とみなさんが知らない話まで幅広く記事を書いていこうと思います。

 

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